「ANBAI」を用いて中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)患者における心拍変動を調べた研究がScientific Reports誌に掲載されました

「ANBAI」を用いて中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)患者における心拍変動を調べた研究がScientific Reports誌に掲載されました

株式会社DUMSCO(本社:東京都港区、代表:西池 成資、以下、当社)が提供する、スマートフォンのカメラを用いたストレス測定アプリ「ANBAI」( https://anbai.team )を用いて中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)患者における心拍変動を調べた研究が、ネイチャー・リサーチ社が刊行する国際学術誌Scientific Reportsに掲載されました。
Scientific Reportsは、厳密な査読プロセスを経て受理された自然科学分野および臨床研究のあらゆる領域の論文を掲載しているオープンアクセス(誰もがインターネットを通じて無料で閲覧できる状態)の学術誌です。

心拍変動は自律神経の活動を非侵襲に評価できるため、ストレスの指標としてよく知られていますが、老化、糖尿病性神経障害、心不全、急性心筋梗塞でも心拍変動の低下が起こることがこれまでに報告されています。そこで日本大学病院眼科の田中准教授、竹島医師らの研究グループは、CSC患者における心拍変動についてANBAIを用いて調べました。

CSCは網膜の中でも最も視力に関係する黄斑と呼ばれる部分に網膜剥離が発生する病気です。30~50代の働き盛りの男性に多くみられ、ストレスが原因の一つだと考えられています。そこで研究グループは、CSC患者の心拍変動を、ANBAIがこれまでに蓄積したユーザー35,226名のデータと比較しました。

その結果、CSC患者では統計学的に有意に(偶然であるとは考えにくいほどに)心拍変動が異なることが示されました。この結果は、CSC患者では自律神経系の機能不全、つまりストレスが生じていることを示唆しています。また、患者の中でも運動習慣のない患者の方が運動習慣のある患者よりも心拍変動が有意に異なることも示されました。ただ、この相関はそれほど強くはなかったので、運動習慣とCSCの詳しい関係については今後さらなる研究が必要です。

研究グループは、スマートフォンアプリを用いた心拍振動の測定は、スマートフォンを利用するのは比較的若い世代に限られるなどの問題もあるものの、必要なデータを得ることは十分可能であり、日常生活の中で無理なく行うことができる方法だと説明しています。

本論文は下記から閲覧できます。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-71938-3